大洲市で10月から行われていた耐震改修工事が、このほど完了しました。

耐震改修工事といいましても、どのくらいの予算をかけてどこまでやるのか？で大きく変わります。本来であれば、基礎の補強まで含めて家全体を補強するのが良いのでしょうが、現実的に費用が莫大になり、それならば建替えた方がよいのでは？なんてことにもなりがちです。今回の改修は、大地震の際に倒壊の危険性を最小限に抑える為のものでした。

その為、家じゅうの耐力壁を補強していると、工事がかなり大掛かりになりかねない為、まずは重い瓦屋根を軽い屋根に模様替えすることにしました。これだけでも、全体の耐力壁を補強したような効果があります。

そのうえで、家の平面計画的に明らかに弱い箇所は、サッシを撤去し、家全体の強度のバランスを考えながら、新な耐力壁を設置しました。それにしても、この家は不同沈下が激しく、部分的には４ｃｍも家が傾いていたため、想像以上の難工事でした。それにより、当初の工期より10日ほど遅れてしまいましたが、年内に間に合い、気持ちよく新年を迎えていただけそうになりました。