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耐震改修工事

2025年10月22日
耐震改修工事

大洲市で耐震改修工事が始まりました。

耐震改修2

耐震改修と言えば、思い浮かぶのはまず壁の補強だと思います。もちろん、耐震改修の要は不足しがちな耐震壁を建物全体にバランスよく配置することがメインになるのですが、建築費の高騰のあおりも受けて、実際、本格的な耐震改修工事をすると費用も馬鹿になりません。馬鹿にならないどころか、ほとんどの方が「この家にそんなには出せない・・・」となることが多いです。

そこで、家全体の耐震壁を補強したのと同様の効果が得られる、屋根の軽量化がおすすめです。耐震に不安のある古い建物の多くは陶器瓦など重い屋根材を使っていることが多いです。屋根が重いと地震の時に揺れが大きくなると同時に、倒壊の恐れがあります。そこで、軽い金属屋根やスレート瓦にふき替えるのです。そのうえで、家の中で特にバランスが悪く明らかに耐震壁が不足している部分だけを壁補強します。

もちろん、これで十分、という訳ではありませんが、少なくとも倒壊の恐れはかなり低減されます。

この家では、屋根の荷重が集中している場所に耐震壁が無く、家のそのあたりがかなりたわみやねじれが起きていました。予算のなかで、家のねじれやたわみ自体を直すことまでは出来ないですが、これ以上ゆがみが生じないよう対策したうえで、傾いた床や壁を直していきます。